6月1日。太公望が待ち望んだ鮎の解禁日を迎えました。

鮎といえば、高津川や匹見川を連想しますが
益田市美都町都茂に源を発する益田川で、鮎の放流が行われました。



美都町の葛籠(つづら)自治会長を務める齋藤正明さんは、
自宅前の益田川を少しでも綺麗にしたいという思いをお持ちでした。

自宅下流の一帯が竹に覆われていたため、
ノコギリ1本で竹の撤去作業を地道に続けます。

竹を伐採し河原を復元すると、
川面や、かつての都茂発電所の水路が姿を現したものの、
水辺の生き物がいなかったため、益田市美都総合支所に相談したところ、
鮎は苔を食べて川を綺麗にしてくれることを知ります。

幸い、支所に勤務する眞庭太樹(まにわ・たいき)さんに、
鮎の飼育や放流の経験があったことから、話は鮎の放流へと発展します。

5月31日、眞庭さんが山口県内から仕入れた稚魚600匹を、
齋藤さんと眞庭さんによるバケツリレーで、4つの地点から鮎を放流しました。
陽の光を受けてキラキラ輝く鮎の群れが確認されました。


 

齋藤さんは、この活動を通じて、一人でも多くの人に、
環境に興味や関心を持ってもらいたいと考えています。





実は、美都の各所には滝があり、
かつて美都でもわさび栽培が盛んに行われていたそうです。
美都も匹見に負けず劣らず、清流に囲まれた素敵な場所なのです。

【ひとまろビジョンへの情報提供原稿原文、6月11日放送分】